令和皇室レポート

太古から令和へ、その先へ。皇室の現在・過去・未来を考えるレポートの発信基地です。

秋篠宮さまの「立皇嗣」に反対します。

 秋篠宮さまの「立皇嗣の礼」が強行されようとしています。新型コロナウイルスの感染を防ぐため重要な儀式が相次いで取り止めになるなか、政府はなぜ不要不急の儀式を強行しようとするのでしょうか?

前例なし意味なし「立皇嗣の礼」が強行されるのはなぜ?

  皇嗣(こうし)とは「皇位継承順位第1位」である方を示す言葉ですが、その1位とはあくまで暫定的なもので、「皇太子」のように次の天皇になることが確定した方を意味する称号ではありません。

 たとえば、昭和天皇のすぐ下の弟である秩父宮さまは、昭和天皇に男子(明仁親王=現在の上皇さま)が生まれるまでは継承順位1位の皇嗣でしたが、明仁親王が誕生した後は皇嗣の立場ではなくなりました。

 あくまでも暫定的な立場なので、「立太子の礼」はあっても「立皇嗣の礼」などという儀式は前例がないわけです。では、なぜ政府は4000万円もかけて、前例もなく意味もない立皇嗣の礼を強行しようとするのでしょうか。 

「立皇嗣の礼」の根拠は「退位特例法」にあり

 前例がない立皇嗣の礼が国事行為として行われる根拠は、「退位特例法」第5条にあります。この条文は、令和になって皇位継承順位1位になった秋篠宮さまについて、「皇室典範に定める事項については、皇太子の例による」としました。つまり、皇太子待遇にすることとしたのです。天皇の生前退位を可能にするために制定された特例法に、なぜこのような条文が入り込んでしまったのか? そこに立皇嗣の礼強行の謎を解く鍵があります。 

典範改正を恐れて「特例法」に逃げた安倍政権

 皇室典範は直系主義をとっているため、「皇太子」「皇太孫」の規定はあっても「皇太弟」の規定はありません。しかし、皇位継承を男子に限定しているため、傍系である天皇の弟にも継承順位がつきます。男子である秋篠宮さまは現在「皇位継承順位第1位」ですが、直系ではないため、どこまでも仮のお立場のまま。一方、天皇の御子である愛子さまは、直系ではありますが男子ではないため、皇位は継承できません。

  つまり、現在の皇室典範のままでは、秋篠宮さまも愛子さまも、「皇太子」にはなれないのです。この典範の不備を解消するには、皇太弟を皇位継承の制度として導入するか(直系主義を見直す)、女子でも継承できるようにするか(男子限定を見直す)、いずれにしても国会審議のうえで典範を改正する必要があります。

  しかし、女性天皇絶対反対を掲げる「日本会議」を支持基盤とする安倍政権にとって、典範改正は鬼門です。世論は女性天皇賛成が常に7-8割を占めており、もし典範改正を国会で審議することになれば、この世論を無視できなくなるからです。民意から逃げるため、国会審議が必要な典範改正を避けるため、「退位特例法」にこっそり第5条を入れ込み、暫定的な立場でしかない皇嗣を、皇太子と同待遇にすることを決めてしまったのです。 

狙いは「女性天皇待望論」の無力化

 安倍政権にとって女性天皇を望む世論は、耳を傾けるべき民の声ではなく、退治するべき厄介なモンスターのようなもの。しかし、8割にものぼる世論を正面から否定するのは得策ではないため、何とかなだめすかして鎮静化・無力化しようとします。ちゃんと議論を尽くして典範改正に取り組もうとするのではなく、特例法でこっそり皇嗣を皇太子待遇にしてしまったように、国民を騙すやり方です。 

 前例がない「立皇嗣の礼」を、さも伝統の儀式であるかのように重々しく演出し、内外にアピールし、国民に「もう秋篠宮さまが次の天皇になることは確定してしまった」と思わせることが、政権の狙いです。そうすれば国民は女性天皇を諦め、秋篠宮家に皇統が移ることを受け入れざるをえないと目論んでいるのです。

 こんな姑息なやり方に騙されてはいけません。たとえ立皇嗣の礼が強行されても、秋篠宮さまが次の天皇になることが確定するわけではないのです。

秋篠宮さまの「立皇嗣」に反対する理由とは? 

 皇位継承をめぐる議論は制度論であるべきで、優秀だからとか性格が悪いからなどといった個人の資質が条件として入り込む余地はないものです。日本の歴史や現在の危機的状況、憲法との整合性などをふまえ、粛々と議論を進めるべきと思います。しかし、それとはまったく別枠の話として、いま国民から噴出している「秋篠宮ご夫妻は次期天皇夫妻として認め難い」という声に、耳を傾ける必要があるのではないでしょうか。

多岐にわたり積み上がる問題、噴出する不信

 それらの声を「畏れ多い」「デマに踊らされている」「陰謀論」等と切り捨てるのではなく、国民は何に憤り、何を問題視しているのかをまずは汲み取り、その真偽を明らかにする必要があると思います。戦後の平和憲法にうたう「国民統合の象徴としての天皇」は、国民の総意(民意)に基づくのですから。 

  国民の意見や気持ちを発信する場としてのSNSで、秋篠宮ご夫妻への疑問が広がっています。その内容は、お金事情(浪費と裏マネー)、眞子さま婚約問題、裏口入学など皇族特権の濫用、公務という名の海外旅行、政治的発言、報道との癒着など多岐にわたります。それぞれの資料(ソース)を集め、問題の在り処を探ってみたいと思います。どうぞ、お付き合いください。

(文責:秋篠宮さまの立皇嗣に反対する有志一同)

 

立皇嗣に反対するキャンペーン(電子署名)実施中です。賛同をお願いします!

秋篠宮さまの「立皇嗣」に反対します。民意を無視して「次の天皇」を決めないでください!

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